2023-09-16

弁慶と義経のボーダーライン

木ノ下歌舞伎。
恥ずかしながら初観劇
仲のいい方が演出助手をされていらっしゃり(うらやましい)
お誘い頂いたので見てみた。

(ネタばれるよ・・・!)

エモい
こんな言葉あんま好きくないけど
エモい
もう何もかもが。

照明が

レーザービームが

4つ打ちのビートが

役者の身体が

義経役の方
男性・・・?
まったく性別不詳
それがまためちゃくちゃ良い。
最初の道行でばちこんヤラレた。
もうそこからは面白い!面白い!面白い!の連続

歌舞伎の勧進帳を現代風にアレンジしたと言えば
収まりよく聞こえるが
それはチンケな表現となり
たちまち見る気をなくすだろう

役者の身体の総合商社だった。
役者の持ってる引き出しは無限で
演出はセンスの塊だった
化学反応が起きないわけがない
坂口涼太郎さん演じる富樫の表現、コンテンポラリーはもうさすが
セリフもたくさんの遊びが混じる。
序盤サイコパス、終盤人間味が現れる
このスピーディーな展開の中で見せる
富樫の揺らぎが見ていて本当に心地よかった。

こんな役者なりてえなーとか
その時だけ考える
でも私はあなたになれないし
あなたは私になれないと言い聞かせ
自分という物をしっかり持って
今日も演劇と関係ない仕事してますわよ、奥さん。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です